~PLAYERS ALBUM~
~プレーヤーとしての特徴~
中盤での豊富な運動量と高い戦術理解力が特徴のMF。本人も「どのポジションでもプレーができる」と語るように、求められればどのポジションでも高いレベルでプレーできるユーティリティープレーヤー。監督が求める戦術をいち早く理解し、チームのために攻守において貢献するプレーは必見である。
~アスリートの11 my mind~
1.自分の出身地の良いところや思い出の場所
―「ナガシマスパーランド・鈴鹿サーキット」
三重県四日市市出身。自分が育ったエリアの周辺には、ナガシマスパーランドや鈴鹿サーキット、志摩スペイン村、伊勢神宮など、全国的にも知られる観光地が点在しています。なかでもナガシマスパーランドには、子どもの頃によく家族で出かけていて、今でも大切な思い出として心に残っています。鈴鹿サーキットには遊園地やプールも併設されていて、夢中になって遊んだ記憶があります。四日市の周辺には楽しい場所がたくさんあるので、自分の家族も連れて行きたいと思っています。
2.どんな子どもだったか?
―「ひたすら外で遊ぶこども」
ひたすら外で遊ぶような子ども時代を過ごしていました。3人兄弟の末っ子で、3歳上と5歳上の兄がいます。特に5歳上の兄と遊ぶことが多く、自分が小学1年生の頃には、兄の同級生である小学6年生の子たちと一緒にドッジボールなどをしていました。体格も力もまったく敵わない相手に、必死で食らいついて遊んでいた記憶があります。そんな日々の積み重ねが、自然と自分の運動能力を高めてくれたのかもしれません。
3.子どもの頃になりたかった職業は?
―「サッカー選手」
サッカー選手以外の将来は考えたことがなかったですね。自分がサッカーを始めたのは、幼稚園のときに友達から「サッカーやろうよ」と誘われたのがきっかけでした。それ以来、気がつけばサッカーにどっぷりとのめり込んでいました。
当時はすばしっこくて得点も取れて、とにかくサッカーが楽しくて仕方がなかったのを覚えています。幼稚園の卒園アルバムにも「サッカー選手になる」と書いていたくらい、本気で夢中でした。
もともと家は野球一家で、父も兄も野球をやっていましたが、自分だけは自然とサッカーの道へ。両親から「やりなさい」と言われたことは一度もなく、常に自由にのびのびとやらせてもらっていました。
4.今思う、サッカー選手でなかったら、どんな職業についていたか?
―「先生、一般企業で働く」
もしサッカー選手になっていなかったら、先生あるいは、一般企業に就職して働いていたかもしれません。
高校時代は、「もうサッカーを辞めようかな」と思うほど、厳しい環境の中でプレーしていました。キャプテンも務めていましたが、走りがとにかくきつくて……。結局、高校ではプロになれず、どこか燃え尽きたような感覚がありました。
友達が次々と就職していく中で、「自分も早く働いてお金を稼ぎたい」という気持ちが強くなっていきました。正直、裕福な家庭ではなかったので、早く自立したいという焦りもあったと思います。でも、周囲からの期待もあって、「サッカーを辞めたい」とはなかなか言い出せず、先生にも親にも本音を打ち明けることができませんでした。
そんなとき、鹿屋体育大学から声をかけていただきました。国立で学費の負担も少なく、教員免許も取得できるということで、進学を決めました。このような経緯があり、先生もしくは良い企業に就職して働いていたかなと思います。
5.逆境に陥った時、それを乗り越える方法
―「落ち込むことはあっても、ネガティブにならず自分の軸を大事に」
物事がうまくいかないときは、正直気持ちが落ちることもあります。でもそこでネガティブになりすぎず、自分に自信を持って前に進むことを大切にしています。1日1日を振り返ると、「あの時こうしていたから今の自分がある」と実感できるので、目の前のことに真っ直ぐ向き合いながら、自分の物差しで判断しています。
努力という意識はあまりなくて、誰かに見られている状態で頑張るのは苦手です。むしろ自分が大切だと思うことを、自分のために積み重ねていく感覚ですね。そうすることで自分の芯がブレず、周りに流されることなく自分の道を歩めると思っています。
また、人とのつながりや周囲の意見の良い部分を素直に吸収することも大事にしていて、それが新しい道を見つけるきっかけになると思っています。物事を逆境と捉えず、柔軟に考えながら積み重ねていくことが自分の強みだと思います。
6.サッカーをしていて、最高の瞬間は?
―「大勢のサポーターがいることに感謝し、共に喜べる環境が喜び」
サポーターが大勢いる中でサッカーができることは本当にありがたいです。応援してくれる人の存在をいつも強く感じていて、それが自分の頑張る意欲につながっています。人前でプレーすること自体が喜びであり、サポーターと一緒に喜びを分かち合える環境が何より大切だと思っています。
サポーターが多い日はアップの段階から会場全体が盛り上がり、自然と気持ちも高まります。一方で少ない日や無観客の試合だと、たとえゴールを決めても盛り上がりに欠けてしまい、物足りなさを感じることもあります。そういう時に、改めてサポーターの存在の大切さを実感しますね。歳を重ねるにつれて、そう感じる気持ちもより強くなってきたように思います。
7.サッカー以外で自分の中で大事にしていること
―「やると決めたことは、とにかく最後までやり切る」
やると決めたことは、とにかく最後までやり切ることを大事にしています。走ると決めたら、雨の日でも「めんどくさい」と感じることはほとんどなく、逆にやらないと罪悪感を覚えるほどです。
また、中途半端な状態がとても気持ち悪く、整理整頓にもこだわっています。目の前のものがぐちゃぐちゃしていると気になって、つい掃除を始めてしまうことも。物もすぐに捨てるタイプで、旅行に行く前も、事前に何が必要でどうするかを考えて計画通りに進まないと落ち着かないんです。いわゆる「THE A型」ですね(笑)
8.客観的に自分を見た時に、自分はどんな人間だと思うか?
―「ほとんど怒らない温厚なタイプ」
サッカー以外の場面では、怒るという感情はほぼありません。周りからは「温厚そう」「優しいよね」と言われることが多いです。ただ、話すまではちょっととっつきづらい、話しかけにくい印象を持たれることもありますね(笑)
9.大事にしている言葉
―「努力しても必ず成功するわけではないが、成功者は必ず努力している」
努力をしても必ず成功するわけではないと理解しています。けれども、「成功している人は必ず努力をしている」という言葉を改めて心から理解できて、その言葉が自分の中で腑に落ちました。
成功する人ばかりではないけれど、成功する人は努力するしかありません。だからこそ、自分も努力しなければいけないと意識するようになりました。
10.子どもたちに伝えたいこと
―「規則正しい生活と外で思いっきり遊ぶこと」
今の時代、公園が少なくなり、外で運動できる環境が減ってきていると感じます。子どもを見ていても、家でYouTubeばかり見ていると、不機嫌になってしまうことがあります。
反対に、公園で元気に遊んで帰ってくると、ご飯もよく食べて、機嫌も良く、たくさん話してくれるんです。
だからこそ、しっかり3食を食べて、よく寝て、外で体を動かし、太陽の光を浴びて元気に遊ぶことを子どもたちにはぜひしてほしいと思います。それが規則正しい生活の基本になっていると実感しています。
11.UDNでどんな活動をしていきたいか?
―「子どもたちの経験の格差を少しでも埋めるような活動」
世の中の環境や、子どもたちが得られる経験の差がどんどん大きくなってきていると感じています。特に感じるのが、習い事や遊びの機会です。親の経済的な事情や住んでいる地域の違いによって、子どもたちがどんな体験をできるかに大きな差が出てしまっていると思います。
もちろんすべてを平等に、というのは難しいですが、できる限りその格差が広がりすぎないようにしたいと思っています。
遊びの中から学べることや、人と関わる中でしか得られない経験は、将来にもつながっていくと思うので、そうした土台を少しでも多くの子どもたちに届けられたらうれしいですね。
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